オーストラリアの学年と年齢

  • “K” 幼稚園 (Kindy=Kindergarten) は地域によっては週2~3日という園もあり、「幼稚園プログラム」として保育園の傍ら通う場合や、保育園内に幼稚園ルームを設けて行われているところもあります。
  • “P” プレップ(Prep=Preparatory Year)は、小学校に併設されている小学校準備学級ですが、呼称は州によって異なります。
  • 州、園や学校のシステム等によって、年齢や時期が少し異なります。

 

オーストラリアの州による小学校入学時期

オーストラリアでは、ほとんどの児童が小学1年生 (Year 1) の前年から “Prep” や “Reception” と呼ばれる小学校敷地内に併設されているクラスに入学するため、日本の年長組の学年から「小学校通学」ということになります。

VIC州4月30日までに5歳になる年に "Preparatory (Prep)" 入学
SA州4月30日までに5歳になる年に "Reception" 入学
NT4月30日までに5歳になる年に "Kindergarten" 入学
QLD州6月30日までに5歳になる年に "Preparatory (Prep)" 入学
WA州6月30日までに5歳になる年に "Pre-Primary" 入学
ACT6月30日までに5歳になる年に "Transition" 入学
NSW州7月31日までに5歳になる年に "Kindergarten" 入学
TAS州1月1日までに5歳になる年に "Preparatory" 入学

 

オーストラリアの学期

オーストラリアの学校は、新学期が1月下旬~2月初旬に始まります。1学年は大きく2セメスターに分かれ、さらに1セメスターが2タームずつに分かれるため、年間4タームで構成されています。1タームは約10週間ですが、祝日の関係で9週間や11週間のタームもあります。

第1~3タームの後は2週間のスクールホリデーがあり、学期末は12月です。12月は第2週目ぐらいで学期が修了し、真夏のクリスマスや新年などのイベントのある夏休み期間(6週間ほど)を過ごし、夏休み明け(1月下旬~2月)に進級します。

祝日は国民の祝日(オーストラリアデー、イースターホリデー、エリザベス女王の誕生日など)の他、州や都市ごとに違った祝日もあり、学校は休みになります。週休2日制。

 

オーストラリアの小学校・中学校・高校と義務教育

オーストラリアの初等・中等教育期間は、日本と同じく12年です。日本の6・3・3制とは異なり、オーストラリアでは、Prep Year(小学校準備)の後、Year 1(1年生)~Year12(12年生)までの学年制となっています。

初等教育は(通常Year 1~Year6 まで、南オーストラリア州やクイーンズランド州ではYear 1~Year 7まで)”Primary プライマリー” と呼ばれています。

中等教育はYear 7(南オーストラリア州やクイーンズランド州ではYear 8)~Year10までの”Junior Secondary ジュニアセカンダリー” と、Year 11~Year 12の”Senior Secondary シニアセカンダリー” に分かれています。

義務教育はオーストラリアでは学年でなく年齢で定められており、15才(タスマニアのみ16才)で義務教育を修了します。この年齢ですとYear 10(日本の高校1年)になりますが、大学に進学する学生はYear 11&12に進み、Year 12修了時に各州の統一卒業資格試験を受けることになります。

日本では『4月2日生まれ~翌年4月1日生まれ』までが同級生になりますが、オーストラリアでは州によって異なります。QLD州やWA州では『7月1日生まれ~翌年6月30日生まれ』が同級生になり、4月2日~6月30日生まれのお子さんは、オーストラリアの学校に入った場合、『日本での学年より1つ上の学年』で学習することになります。VIC州やSA州では5月1日、NSW州では8月1日が区切りになります。

ただし、留学生の場合は英語力や学力、日本での学年を考慮され、状況によって入学する学年が決定されることもよくあります。

 

オーストラリアの小学校留学・中学留学・高校留学

州立の小学校及びセカンダリースクール(中学校&高校)への留学は、それぞれの州政府によって受入体制や料金が異なります

オーストラリアの公立小学校やセカンダリースクール(中学校&高校)で1ヶ月以下の短期留学(小学生は保護者が一緒に滞在することが留学の条件)を受け入れている州もあり、日本の春休み、夏休みの期間などに現地学校のスケジュールに合わせて、単独でオーストラリアの生徒と同じクラスで過ごす短期留学体験にトライする小学生や中学生も増えています。

小学生の場合は、ほとんどの場合、保護者の送迎が必要となりますので、お子様が小学校に通学中に、保護者さまは観光やショッピングを楽しまれたり、オーストラリアでしかできない習い事やパートタイムの語学研修をするという子連れ留学や親子留学にチャレンジされる方もいらっしゃいます。

セカンダリースクール(中学校&高校)留学だけでなく小学校の短期留学でも、留学生を積極的に受け入れている州や学校などでは、留学生のための英語集中講座クラスを学校側が用意しているところも少なくありません。英語力が少なくても、他の国からの留学生と交流し英語を学びながらも、現地生徒のクラスへも参加するという留学体験ができることから、州立小学校留学は定評があります。州によっては、小学生でも単身留学ができるところもあります。但し、各学校の留学生受入枠が限られていることから、計画は1年ほど前から開始することが望ましいでしょう。

12才以上であれば、ホームステイしながら現地の学校を卒業する長期留学を手配することが可能です。その際、ホストファミリー、または認定されたガーディアン(保護者)がお子様の留学期間中の保護者ということになります。

セカンダリースクール(中学校&高校)留学する時期としては、日本の中学校の途中から、もしくは中学卒業後、また高校の途中から、長期留学することも可能です。また、現地学校の受入時期は、通常年4回あるターム毎になっています。例えば、日本の中学校を3月に卒業した場合、一番早くオーストラリアの高校に留学する時期としては、第2ターム(4月下旬頃)からということになります。但し、セカンダリースクール(中学校&高校)への長期留学の場合、お子様の能力や適性を考えて学校を選定する時間を十分に取ることができるよう、1年ほど前からの準備をおすすめしています。

セカンダリースクール(中学校&高校)への留学生は、多くの場合、英語力を引き上げる必要がありますので、最初から現地の学生と同じクラスで学習するのではなく、学校内外に設けられた「英語集中学習クラス」に出席しながら、数学や理科等の教科で使われる英語の習得を視野に入れた学習が進められていきます。日本からの学生は数学のレベルが比較的高い学生が多いと言われていますので、ある程度英語力がつけば理解できる教科だけ早めに現地学生と勉強することもあります。

翌年は、どのくらい英語力が高まったかによって、初めから次の学年に進級する場合もあれば、さらに英語集中クラスで学びながら英語力が十分整ってから次の学年の勉強を始める場合もあり、個人のレベルによって様々です。学校は生徒が授業を理解する力があるかという判断のもと、本科の授業を徐々に組み入れていくので、留学生は集中講座で英語力をつけながら本科教科の学習にステップアップしていく仕組みになっています。

オーストラリアの州立学校へ長期留学する場合には、学校が定める入学テストはありませんが、現在の日本の学校の成績を英訳した資料、英語力を示す英検などの資料があれば、それらを提出し、教育省や学校側の受入判断を待つことになります。受入可能の判断が下されれば、学生の能力や適正(得意分野 – 例えばスポーツ、アート、コンピューター等)をふまえて学生が自分の力を発揮しやすそうな学校を検討し、留学先を絞っていきます。ただし、それぞれの学校や学年で「留学生受入枠」がありますので、希望する学校に必ず入学できる保証はありません。

オーストラリアの州立校では、「英検」が留学に必要な英語力証明資格として認められていますが、州によって基準が異なります。

オーストラリアの州立校「英検」による英語力基準の違い

 

オーストラリアの専門カレッジ教育 –  公立TAFEカレッジ vs 私立専門学校

オーストラリアの専門学校は、私立の専門学校と、各州政府が運営する公立の高等教育機関 – TAFEカレッジ の2つに大きく分かれます。私立の専門学校は日本での私立専門学校と同等の位置付けができるでしょう。一方、TAFEカレッジは公立の高等教育機関に相当し、実践的な学習を中心にセオリーも学ぶ専門学校ですが、日本の教育システムにはこれに相当する教育機関はありません。

どちらも実践重視で専門的技術や知識を身に付けるのが目的で、コースも数時間で取得できるものから、学士号に相当するDiplomaを取得できるものまで幅広くニーズに応えられるようになっています。主な資格として、Certificate I, II, III, IV, Diploma, Advanced Diploma, Degreeなどがあります。

ほとんどのTAFEカレッジでは、取得した単位が大学編入の際に認められるため、入学に必要な英語力レベルが大学より一般的に低いTAFEにまず入学し、大学の2年目などに編入する方法が留学生には無理のない留学方法として人気があります。大学で編入する学年は、学校での取得単位数や科目、成績、編入する学部学科などにより異なりますので、学校の学習カウンセラーと相談しながら進学を決めていきます。

大学編入を考慮に入れてTAFEに留学した場合、そのコースでのCertificate や Diploma などの社会的に認められている資格が取得でき、さらに大学に編入して進学すれば、大学での学士資格(Degree)なども取得できるため、同じ期間の留学であっても、TAFEからの編入ルートをとった学生のほうが資格数も多く、経験豊かになると言えるでしょう。また、高校から進学する場合、TAFEの認められたコースを修了しておけば、大学編入の際にファンデーション・コースを受ける必要がありません。

多くのTAFEカレッジにおいて、IELTS や TOEFLだけでなく、英検(準一級以上)が入学に必要な英語力を示すものとして認められていますので、行きたい学校が決まったらチェックしておきましょう。

 

オーストラリアの大学教育課程

オーストラリアの大学は41校あり(うち2校のみ私立)、総合大学と単科大学に分けられます。いずれの場合でも、学士号(Bachelor Degree)を取得する学部課程は3年制のものがほとんどで、2年制のディプロマ・コースや準ディプロマ・コース(Associate Diploma等)も開講されています。

オーストラリアではYear11(日本の高校で2年生)から本格的な進学準備が始まります。Year11、12の2年間で、日本の大学でいう一般教養を身につけ、大学の授業に必要な論文作成技術やクラスワークのこなし方をマスターしていきます。そのため、大学に入るとすぐに専門分野の学習を進めていき、日本で通常4年で卒業する学士過程はオーストラリアでは一般的に3年間で修了します。

日本の高校卒業からストレートにオーストラリアの大学に入学しようとする場合、オーストラリアの高校生がYear11とYear12で学ぶような学習内容を勉強するために、進学準備期間として留学生は「ファンデーション・コース」と呼ばれる1年間のコース受講が義務付けられています。ファンデーションコースに入学する場合の英語力は、大学本科で要求されている英語力レベルより一般的に少し低く設定されています。また、日本で大学1年以上修了している場合、学部によってはファンデーション・コースが免除される場合があります。

日本の高校を3月に卒業してからの進学方法としては、高校在学中にファンデーション・コース入学基準である英語力条件をIELTSなどを受験してパスしておけば、4月~12月の約9ヶ月間を大学のファンデーション・コースで学び、翌年2月から大学の本科に進学する方法もありますが、高校卒業してから先ずは入学したい大学の付属英語学校もしくは提携している英語学校に入り、そこから希望する大学学部へまっすぐに進学するダイレクトエントリーを利用することもできます。